ハセガワ MINI COOPER S COUNTRYMAN ALL4  掲載開始:2012/02/03 完成品掲載日:2012/03/24

 

最近ラリーやパリダカなど大活躍のミニクロスを製作します。
非常にコンパクトにまとめられた印象のパーツ構成です。

最近のハセガワのカーモデルはどんな感じに仕上がってるのでしょうか?
1.パーツ構成
 
パーツ構成は、1/24カーモデルの一般的な構成となっています。
ダッシュボードは右ハンドル用と左ハンドル用の2種類、ホイールも2種類入っています。
が、何と!ドアハンドルまで、運転席用と助手席
用の2種類が入っています。
また、エンブレムは、メタルインレット+デカール+メタルインレットの3層で表現するようになっています。
すごい拘り!!
2.塗装の準備
 
ボディーは、ヒケもなく、パーティングラインも目立たないよう工夫されていています。
スジ彫りは繊細なものが彫られていますが、塗装+クリア塗装をするの事を考え、トライツールのエッチングソーなどを使用してスジ彫りをなぞります。
その後、サフェーサーを塗装しヒケやキズの確認をします。
3.ボディーの塗装
 
塗装は、もっともミニらしい?赤色のボディーに白い屋根にします。
まず、ボディー全体をクレオスのクールホワイトで、色ムラ無く塗装します。
また、ミラーもこの時、同時に塗装しておきます。
白塗装が終われば、屋根をマスキングし、赤を塗装します。
今回
は、少し暗めの赤にしたかったので、フィニッシャーズのピュアレッドにマルーンを混色しました。
赤塗装が終われば、ボディーをマスキングし、窓のサッシと下回りをピュアブラックで塗装します。
4.デカールの貼り付け
 
塗装が乾燥すれば、デカールを貼り付けます。
デカールは、ボンネットにホワイトのラインを貼るだけです。
このデカールが素晴らしく、赤いボディーの上に張っても透けることもなく、硬すぎず柔らかすぎず、厚すぎず薄すぎず、非常に貼りやすいデカールです。

5.コクピットの作成
 
ボディーのクリア塗装乾燥待ちの間に、内装・足回りなどの製作を行います。
ダッシュボードやシート・内装部品を全てフラットブラックで塗装します。
組み立て説明書で指定されている、メーターまわりなどの細かな塗りわけはエナメル塗料で筆塗りします。
メーター、ハンドルにデカールを貼り、各パーツを接着すれば、簡単にコクピットが出来上がります。

6.シャーシーの作成
 
普段、シャーシー下面などは、フラトッブラックをプシュ〜と吹き付けて終わりですが、作例では指定どおりに塗りわけました。
細かな塗りわけは、エナメル塗料の筆塗りです。
組み立ては、説明書に書かれている順番に進めてください。
パーツによって
は組み立てられなくなる場合があります。
また、パーツE17の向きには注意して接着してください。
先に組み立てたコクピット部分と接着すれば、シャーシーの完成です。
7.ウィンドウシールドの塗り分け

ウィンドウシールドの塗り分けは、内側よりフラットブラックを塗装します。
塗装前に、内側をマスキングすることになるのですが、窓のモールドが繊細なために、普通のマスキンテープを使用すると、窓枠が見づらいので、メタルック(ノリ付きアルミ箔)を使用してマスキングしました。
組み立て説明書では、つや消し黒フィニッシュを貼ってから切り取ると便利ですと書いてありますが、そのとおりだと思います。
8.ボディーの研ぎ出し

ボディーは、クリアを3回ほど吹き付けます。3回目はドバッと多めに吹き付けます。
クリアが乾燥すれば、1200番のサンドペーパーで水研ぎします。
全体にパーペーが掛けられれば、水洗いし研ぎカスを洗いながします。
その後、ハセガワのセラミックコンパウンドを使用して磨きあげます。
通常のコンパウンドと使用方法は同じです。
ボディーがつや消し状態からツルツルな状態になれば、さらに、コーティングポリマーで磨きを掛けます。
この研磨剤とコーティング剤だけで、手軽にピッカピカ!!のボディにすることができます。
9.メッキモールの処理とウィンドウシールドの取り付け

組み立て説明書には、メッキモール部分には、ミラーフィニッシュを貼ると効果的とあるので、窓枠の下側に貼りこんでみました。塗装とは異なり金属感がええ感じです。

が!このあと悲劇がおこるとは・・・

次に、窓を取り付けることになるのですが、サイドウィンドウ部分には、ピラー部分以外にのりしろは無く、ボディーの窓枠にはめ込ませることになっています。
しかし、塗装とミラーフィニッシュでこの部分の厚みが増しているために、無理にはめ込もうとすると、ミラーフィニッシュや窓枠の塗装が剥げたり、せっかく、きれいに貼れていたモールがボロボロになりました。
モールにミラーフィニッシュを貼る場合は、ウィンドウシールドを取り付けてから貼りこんだ方がいいかも?切るのは難しくなりますが・・・

また、ウィンドウシールドのBピラー?(サイドウィンドウの太いピラー)の部分の凹みが、ボディーのピラーの幅より広いために段が目立ちます。凹みの部分を取り付ける前に黒で塗装しておいた方が良いと思います。
作例では、内側よりスモークを吹いて、スモークガラス状態としました。
10.ヘッドライトの取り付け

ヘッドライトは、メッキパーツ、クリアパーツ、メタルインレットを使用し作成します。塗装指示に従って組み立てるだけで、実感あふれるヘッドライトができます。
なお、メッキパーツの表面にゲートの痕が出てくるパーツ構成となっているため、タッチアップが必要となります。ただ、メッキパーツにタッチアップしても、いかにもタッチアップしました状態になってしまいます。
ここは、見えない所でゲートの処理をしてもらいたい。
11.ボディーの取り付け、最終組み立て

ヘッドライト、テールライトをボディーに取り付けれれば、ボディーとシャーシーの合体です。
バンパーの下側がかなり回り込んでいるので、シャーシーにボディを取り付けるのは非常に難しいです。ボディーをかなり広げる必要があるため、取り付けていたヘッドライトが外れたり、テールライトが外れたり、少しストレスを感じてしまいます。一か八か、力づくでバッキ!!と一気にはめ込んだ方が良いかも。
無事にボディーが取り付けられれば、後は小物を取り付けて完成です。
ドアハンドルは、鍵穴が有るものが運転席側になるので注意してください。
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