ハセガワ スコット レーシング チーム ホンダ RS250RW“2007 WGP250”   

掲載開始:2012/02/25
 完成品掲載:2012/03/20

 
1.パーツ構成
 
ハセガワらしい繊細なモールド、今すぐにでも張りたくなるデカール。
今回は、トライツールのフィニッシュシリーズ(粘着シール)を使用するぐらいで、ほぼ素組で製作したいと思います。
 
2.カウル類の塗装準備
 
タンクは3分割、フロントフェンダーとリヤカウルは2分割となっています。
タンク上面の接着部分に少し隙間が出るので、アルテコ(瞬間パテ)で整形しました。
フロントカウルの内側にパーティングラインが有
るので、カッターなどでサーッと撫ぜて消してください。
サフェーサーを塗装してキズなどが無いか確認をします。
その後、下塗りにクレオスのクールホワイトを塗装します。
3.カウル類の塗装
 
下塗りのホワイトが乾燥すれば、フロントカウルとリヤカウルにクレ
オスのGX4キアライエローを塗装します。GXシリーズは発色、隠
ぺい力とも、ええ感じです。
イエローが乾燥すれば、マスキングしフィニッシャーズのピュアブラッ
クを塗装します。フロントフェンダー、リヤフェンダー、タンク、アンダ
ーカウルも同時に塗装します。
4.デカールの貼り付け
 
カウル類の塗装が乾燥すれば、楽しい楽しいデカール貼りです。
デカールは発色、隠ぺい力ともに良く、黒色のカウルの上に張っても透けることはありません。
また、サイズも良く考えられており、フロン
トカウルとアンダーカウルの分割部分も、カウル取り付けビスの穴にデカールの穴を合わせれば、ピッタリと合います。
ただし、タンク上面の窪んだ部分に貼り付けるデカールのみマークソフターのお世話になりましが、ハセガワ製バイクモデルのデカールのクオリティーの高さには感心します。
某社の5,000円もするバイクモデルも見習っていただきたい!!
5.エンジンの組み立て
 
エンジンブロックに取り付ける細かいパーツは、紛失や、ゲート処理時の破損に気を付けて、塗装指示に従って塗装してください。
また、組み立て説明書に指示してある順番に従って組み立ててください。
何も手を加えなくても、素晴らしいディテールのエンジンが、誰にでも簡単に出来上がります。
6.フレームへのエンジン取り付け
 
フレームは塗装指示どおりに塗装し、各パーツを接着していきます。
エンジンに取り付けるRCバルブケーブルは、キット付属のケーブルを使用しても結構ですが、作例では、0.5mmの手芸用のゴム紐を使用しています。
フレームへのエンジン取り付けは、ネジではなく、4本のボルトのプラパーツで取り付けます。
ピンセットで挟んだときに飛ばさないよう注意してください。
7.スイングアームとチャンバーの取り付け
 
スイングアームは、組み立て説明書どおりに塗装し組み立てを行いますが、最後に、スポンサーデカールとチェーンガード?部分のカーボンデカールを貼り付けるのを忘れないでください。
チャンバーは塗装指示では焼鉄色に指示されていますが、あまりにも味気ないので、下地にシルバーを塗装し、クリアブルー、クリアオレンジで焼き色を塗装し、セミグロスブラックを薄く吹き重ね、自分の好みの色合いに仕上げます。
サイレンサー部分は、キットのデカールを使用しましたが、少し黄色が強いように思われますので、スモークを吹いて調子を落とししてもいいかと思います。
また、チャンバー前方はシルバーの塗装指示となっていますが、ハセガワのシルバーフィニッシュを3o幅のテープ状に切り出し、クルクル巻きつけました。
なお、ラジエターキャップから出ているクーラントリザーバーホースは、作例では間違って黒のホースを付けていますが、ここは、透明のホースなのでキットの透明ケーブルを使用してください。
8.研ぎ出し

タンク、カウル類のクリア塗装が乾燥すれば、1200番のサンドペーパーを
使用し水研ぎします。下地が出ないように注意してください。特に、角の部分
は無理に研がない方が無難です。
パーツ全体がつや消し状態になれば、ハセガワのセラミックコンパウンドを
使用し磨きます。これも調子に乗ってゴシゴシ磨くと、すぐに下地が顔を出す
ので注意してください。
コンパウンドだけでも、十分な光沢が得られますが、その後、コーティングポ
リマーで磨いて仕上げます。コーティングポリマーで磨くことにより、きれいな
スッキリした黒色に仕上がります。
黒色の場合、コンパウンドだけでは細かい傷が目立ってしまい、曇った感じ
になる場合があります。スッキリとした黒色に仕上げたいと思われる方は、
一度、コーティングポリマーを試してみてください。
9.ステアリングダンパーの製作

キットのステアリングダンパーは、プラパーツの一発抜きで成型されています。
そのままでも結構ですが、ロッドの部分が少し太く感じられたので、ロッドを切り落とし、ダンパー本体に0.9ミリの穴を貫通させ、ロッドを0.8ミリの洋白線に置換えました。
また、フロントフォーク側への取り付け部分にはダボなどがなく、固定が不安定となるので、パーツba35とダンパーの固定部分に0.5ミリの穴を開け、ピン(作例ではヒロのアルミリベット)で固定するようにしました。

10.車体の組み付け

組み立て説明図に従って、フロントフォーク、ハンドル周り、ステップ周りを組み立てていきます。
組み立てには、特に問題になる点はありませんが、キット付属のビニールパイプについては、手芸用のゴム紐(ビーズ用)に置き換えています。

11.完成

ケーブル類の取り付けが終われば、フレームにシートカウル、タンク、フロントカウル、アンダーカウルをフレームに取り付けていきます。
カウルの固定にはネジは使用せず、5箇所のカウルステーで、接着しなくても確実に固定されます。そのためにフレームにカウルステー(パーツbc12、D13、D32,D33)を接着するときには向きなどに注意してください。
今回は、ほぼ素組で組み立てましたが、仕上がりは素組とは思えないほど素晴らしいしキットだと思います。
組み立てやすさ、貼るのが楽しくなるデカール、細かいパーツにも手抜きのないデティール。ストレスを感じることなく完成させることができます。
なお、このキットは限定生産と言うことです。モデューロへ急げ!!




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