ハセガワ 2001 Honda NSR250  掲載開始:2011/10/24  完成品掲載日:2011/11/18 

 2011/10/21発売

1.外装パーツの塗装の準備

 フロントフェンダーは、左右パーツを接着し、はみ出した接着剤をカッターでこそぎ(削り)取ると、パテやサンドパーパーのお世話にならなくても、接着跡をきれいに処理できます。
 フロントカウルは、パーティングラインを消すだけで、ヒケなどは無くパテは不要です。
 アンダーカウルは、パーツB38の接合部にわずかな隙間が出るのでパテで成形します。
 リアカウルは、パーツB7とB8の接合部にもわずかな隙間が出ます。また、カウル上面の2ヶ所に 若干のヒケが有るのでパテで成形します。
 タンクは3分割で、パーツB39とタンク本体の隙間はパテで成形します。
 また、タンクキャップが入る穴は、少し大きめに削っておきます。塗装の厚さでキャップが入らなくなります。

2.フェンダー、カウルの塗装


 パテの成形が終われば、削りカスなどを落とすために水洗いします。
 パテの使用が最小限で済んだので、サーフェイサーは吹かずに、下塗りとしてクレオスの「クールホワイト」を塗装します。
 フェンダー、タンク、フロントカウル、リアカウルにフィニシャーズの「スーパーファインコバルト」を塗装します。
 アンダーカウルは、蛍光レッドを塗装する指示なので、クールホワイトのままで塗装はしません。

3.アンダーカウルの塗装


 アンダーカウルは蛍光レッドは、粉末の蛍光顔料をクリアに溶かして塗装します。 粉末の顔料は、ダマが残らないようによく攪拌しておく必要があります。
 よく攪拌した塗料をエアブラシで吹き付けます。艶はまったくありませんが、気にせず吹き付けます。
 ムラなく塗装が仕上がれば乾燥させ、その後、デカール貼りに備えクリアを吹き付けます。

4.デカール貼り付け


 デカールは非常に貼りやすく、発色も良く裏の透けない良質なものが入れられています。
 フロントカウルのゼッケンは、一部がウインドスクリーンにかかるため、カウルにスクリーンを取り付けてゼッケンを貼る必要があります。スクリーンを取り付け、取り外す時は、ダボを折らないように注意してください。すぐに折れてしまいます!!
 作例では日本GP仕様で組み立てますので、一部のデカールはプリンタデカールで作成しています。タバコデカールなどは、どこかのデカール屋さんから発売されると思います・・・

5.少しだけディテールアップ

 ハセガワのフィニッシュシリーズ「粘着シート」を使用して、少しだけディテールアップします。
 フロントフォークのインナーチューブには、ゴールドミラーフィニッシュを、ホースバンドやリアサスペンション部などにはミラーフィニッシュを貼り付けます。
 チャンバーのカバーは、組み立て説明書ではシルバーカーボンフィニッシュとなっていますが、あまりにも銀ギラになったので、普通のカーボンフィニッシュを貼り付け、バンド部分にはBare-Metalの細切りを、サイレンサーとの接合部には、ジュラルミンフィニッシュを貼り付けました。

6.サイレンサーのディテールアップ

 サイレンサーにはカーボンケブラーフィニッシュを貼り付けたため、リベットは削り取ってあり、リベットを貼り付ける必要があります。
 リベットにはトップスタジオ細かいリベットを貼り付けました。
 しかし、細いサイレンサー1本あたり16個のリベットを貼り付ける必要があり、いくら細かいリベットでも、それだけ貼ってしまうと、大仏さまの頭のようにブツブツだらけになってしまいました。
 ここは、無理にリベットを貼らずに、キットに入っているサイレンサー用のリベット のデカールを使用した方がスッキリするかもしれませんね。

7.エンジン、リアタイアの組み付け

 エンジンは組み立て説明図の指示どおりに塗装するだけで実感たっぷり!!
 ただし、「順番に組み立ててください」と注意書きのあるところは、その順番に従ってください。無視して組み立てると、えらい目に遭います。
 フレームは、クレオスの「メッキシルバーNEXT」を塗装します。下塗りとして艶 有りのブラックを塗装し、その上に空気圧を低めにし、メッキシルバーNEXTを薄く吹き付けます。クリアを掛けるとグレーっぽくなるのでクリアは掛けません。
塗膜が弱いので、エンジンやスイングアームの組み付け時は注意してください。
 カーボン部分は、デカールが用意されているので、切り出して貼るだけで簡単にカーボン表現が可能です。デカールも貼り易い!!
 リアタイアやスイングアームは、付属のネジで留めるようになってますが、小さいドライバーが入っていません。他社のバイク模型を製作した人なら、そこら辺に赤い柄のドライバーが何本か転がっていると思いますが・・・
 しかし、ネジの頭を隠すためのナットのパーツが入っているのには感心!!
小さいパーツなので、ピンセットで挟んだときに何処かに飛ばさないように。
また、取り付けは一番最後にした方が良いかと思います。
 エアインテークのミドルストーンに塗装する部部には、ケブラーデカールを貼っています。

8.フロントフォークの組み立て

 インナーチューブには、簡単に金属表現ができるハセガワのゴールドミラーフィニッシュを貼ります。
 ホースバンドなどには、シルバーミラーフィニッシュを貼りました。ジュラルミンの方が本物っぽいとは思いますが、アクセントとしてキッラっと輝いている方が模型映えするかと思います。お好みで使い分ければ良いかと・・・
 フロントフェンダーは最後に組み付けるので、ここでは付けません。
9.下回りの組み立て

 フレームにフロントフォークを組み付けます。ストレスなく組み立てられますが、メーター周りには細かいパーツが多いので紛失しないよう気をつけてください。
 各種パイピングは、組み立て説明書どおりに各パートごとに進めていく方がスムーズに作業できます。
 作例では、キット付属のビニールチューブを使用せずに、手芸用のゴムを使用しています。
 ステアリングダンパーは可動しないので、可動するように手を加えました。また、フロントフォーク側のダンパー取り付け部にはダボが無いので洋白線を差し込んでいます。キットのままのダンパーを使用する場合はイモ付けでもいいかも。
 ハンドルバー、ステップ周りを組み付けば、下回りの製作は終わりです。
 あとはカウルを付ければ完成です。

10.いきなり完成!!

 下回りの完成とともに、外装パーツの研ぎ出しも完了したので、取り付けていきます。
 フロントフェンダーは、フロントホイールを一旦外さないと取り付けることができません。ネジの頭を隠すボルトパーツ(B13)を接着しないで正解でした。
 燃料タンク、リアカウルは特に問題もなく取り付けることができます。
 フロントカウル、アンダーカウルも特に問題なく取り付けられますが、塗装+クリアでアンダーカウルのダボの穴が小さくなっているので、針ヤスリで少し削っておくと、フロントカウルとのフィッティングがスムーズにいきます。
 リアブレーキのオイルタンクカップの接着は、フロントカウルの装着直前に指示されていますが、スイングアームをフレームに取り付ける前に接着しておいた方が、簡単、確実に接着することができると思います。このキットで
一番イライラさせられた箇所かも・・・
 
 最初の印象では、細かいパーツの多いキットだと思いましたが、その分完成したときの精密さはすばらしいキットです。
 組み立て説明図もわかり易く、初心者でも指示どおりに塗装し、組み立てるだけで、すばらしい完成品が出来ると思います。 




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