HASEGAWA Honda NSR500 "1989 WGP500 CHAMPION"

1.製作開始
 
昨年12月に発売された、“HONDA NSR500 1989”を製作します。
おまけセットには、キットの補足でカールとチャンバーの溶接跡デカールが入っています。
ディテールアップパーツとして、エッチング製のディスクローターと、メッシュのファンネルカバーのセットが発売されていますが、今回の作例では使用しません。
2.カウルの作成と塗装
 
カウルを組立、サーフェーサーを塗装しヒケやパーティングラインを確認します。
問題がなければ、クレオスのクールホワイトを塗装します。
ホワイトが乾燥すれば、ブルーの部分を塗り分けます。デカールを基にマスキングシート
を切り出します。ブルーはフィニッシャーズのブライトブルーに、クレオスの色の源マゼ
ンタ・シアンなどで調色します。
ブルーが乾燥すれば、色の境界をサンドペーパーでこそげて平滑にしておきます。
 
3.デカール貼り
 
デカールは問題なく貼れますが、ロスマンズのロゴは補足デカールを使用します。
トレードマークの部分は“Racing”の文字が印刷されていない無地の方のデカールを使用し、その上から、おまけセットのメッキデカール保護用のデカールを貼り付ければ、メッキ部分の保護と共にロスマンズのロゴも表示されるようになっています。
デカールが乾燥すれば、フィニッシャーズのオートクリアーでオーバーコートしますが、最初の吹き付けは、いつもより慎重に様子を見ながら塗装してください。
この方法によりメッキのクリア塗装ができます。
シルクスクリーンデカールではできません。
4.パーツの塗装
 
組み立てても塗装の出来るパーツはあらかじめ組み立てておきます。
シルバーの指定となっているパーツについては、パーツにより下地の色を変えたり、半艶クリアーでオーバーコートし、同じシルバーでも調子に変化をつけると良いと思います。
細かい塗り分けは、エナメル塗料の筆塗りで対応します。
5.チャンバーの塗装
 
NSRのチャンバーには、YZRなどのチャンバーと異なり、独特な溶接跡があります。
塗装で仕上げるとなるとかなり厄介になると思いますが、おまけセットには、焼け色とともに溶接跡も簡単に表現できるデカールがセットしてあります。
チャンバーをシルバーで塗装し、デカールを貼り込みます。
その後、クリアブラウンやスモークなどをオーバースプレーすれば、ええ感じのチャンバーに仕上がります。
6.車体の組立
 
パーツおよびチャンバーの塗装が終われば車体の組立にかかります。
組立説明書に従い組立作業を進めていきます。組立てに特に問題はありませんが、説明書中に組立の順番が指定されている工程は、必ず順番通りに組立ててください。
7.カウルの研ぎ出し
 
カウルのクリアが乾燥すれば、1200番のサンドペーパーで水研ぎします。
全体が艶消し状態になれば、研ぎカスを水で洗い流します。
その後、ハセガワのセラミックコンパウンドで磨き出し、コーティングポリマーで仕上げます。
8.車体とカウルの合体
 
アンダーカウル以外は、はめ込む順番が指定されていますので、組立説明書の順番に従ってください。
シートカウルはチャンバーを包み込む形状なので、かなり無理をしないと嵌りません。たぶん1度嵌れば外すことは出来ないと思います。
タンクは前部にツメが付いていて、フレームに引っ掛けるようになっています。こちらは何も問題ありません。
アッパーカウルは難儀します。ラジエターとカウルのダクトが干渉し素直には嵌められません。力づくで嵌めるしかないのですが、メーターが外れたり、ラジエターが外れたりストレス満載です。無理をしすぎてハンドルバーなどを折らないよう注意も必要です。
アンダーカウルは、アッパーカウルに嵌め込むだけで脱着が可能です。完成後もエンジン部分を見ることができます。