ハセガワ 2000 Honda NSR250 "SHELL ADVANCE Honda"  

掲載開始:2012/05/31  完成品掲載日:2012/06/23

 
1.タンク、カウル類の製作
 
アッパーカウル、アンダーカウルは一発抜きなので、パーティングラインをサンドペーパー
で処理します。
今回も、サーフェーサーの使用は考えていませんので、極力、パテのお世話にはならないよう作業を進めたいと思います。
フロントフェンダーは、左右2分割されているパーツを、瞬間接着剤で接着しますが、わざとはみ出すように多めに付け、はみ出た分をサンドペーパーできれいに整形します。
 
タンクは、3分割されており、タンク本体(パーツナンバーB5、B16)にタンク上面(B39)を接着するように指示されています。タンク本体とタンク上面パーツの間には、僅かな隙間が生じるので(写真の赤丸部分)、アルテコ(瞬間接着パテ)を使用し、隙間が無くなるようサンドペーパーできれいに整形します。
 
リアカウルは、4つのパーツで構成されています。カウル本体(B1、B2)とB7の接着は瞬間接着剤をはみ出させて、整形すれば問題ないのですが、パーツB8の接着では隙間が生じてしまいます(写真の赤丸部分)。シートパッド(B19)でほとんど隠れてしまうのですが、ボルトのモールドの付近は目だってしまいます。ここも、アルテコ(瞬間接着パテ)を使用し、隙間が無くなるようサンドペーパーできれいに整形します。
 
写真がピンボケで申し訳ございません。
2.タンク、カウル類の塗装
 
紅白のギザギザを塗り分けて仕上げるデカールも用意されていますが、お手軽にベース色の上にデカールを貼って仕上げる方で作業を進めます。ただし、リアカウルは塗り分けが必要になります。まず、クレオスのクールホワイトで全体をムラ無く真っ白にします。
 
フロントフェンダーとアッパーカウルは赤色で塗装します。組み立て説明書では、クレオスのモンザレッド(bU8)を指定されていますが、あまりにも真っ赤過ぎるように思えたので、もう少し明るいフィニッシャーズのブライトレッドを塗装しました。
写真のアッパーカウルでは、エアインテイクの部分が覆面レスラーの口のように白をわざと塗り残しています(写真白丸部分)。デカールではこの部分が大まかに四角に切られているので、エアインテイクの部分が赤く縁取りされてしまいます。そのため白を残しておきます。
 タンクは黄色一色で塗装します。指示通りクレオスのイエロー(bS)にオレンジ(bT9)を極少量加えて、デカールの黄色い部分と比べながら調色します。オレンジが2滴程足らんかったかな?
 リアカウルは白色と黄色の塗り分けになります。塗り分けラインは、デカールをコピーし、赤色の部分を切り出し、カウルにマスキングテープで仮止めし、塗り分けラインを決めます。ラインが決まれば隙間無くマスキングをおこない、調色した黄色を塗装します。
3.デカール貼り
 
デカールは、今回も何ら問題無くサイズもピッタリ!!
マークソフターはカウルの淵の折り返し部分に使用するぐらいで、ロゴのデカールなどはでコロコロするだけで十分です。
ハセガワのバイク模型に入っているデカールはどれもすばらしく(カルトグラフでも版下がダメならどうしようもないと思います)、デカール貼りが上達したのかと錯覚しまっせ。
4.エンジンの組み立て
 
カウル類のクリア塗装乾燥待ちの間に、車体まわりの製作をおこないます。
まずは、エンジンブロックの組み立てから始めます。
組み立て説明書の塗装指示に従い、各パーツを塗装します。エンジンブロックなど同じ
色のパーツは接着し、接合部の整形をおこなった後に塗装します。
組み立てに、順番の指示があるところは、順番通りに組み立ててください。(順番が異なると、パーツが付けられなくなる場合があります。)
指示通りに塗装し組み立て、最後にボルト類の頭の色をシルバー系の色でアクセントをつけるだけで、簡単にリアルなエンジンが完成します。
5.フレームの組み立て
 
フレームはシャインシルバーで塗装するように指定されてますが、メッキシルバーNEXTで塗装しました(本物は白っぽいアルミ色のようですが、作者の好みでポリッシュ仕上げ風としました。)
サブフレーム?(シートカウル下側)の外から見える部分はカーボンデカールが用意されています。この工程ではデカールを貼る指示はありませんが、ここで貼っておいたほうがいいでしょう。
サスペンションパーツ(D26、D27)のスプリング受け側に、シルバーと艶消し白での塗り分け指示がありますが、シルバーを塗装後にハセガワのフィニッシュシリーズのホワイトを細く切り、クルッと巻くと簡単にスッキリとした白いラインを引くことができます。(写真赤丸部分)
6.エンジン・ラジエータの取り付け
 
エンジンはボルトパーツ4本でフレームに固定しますが、説明書にも書かれていますが、RCバルブケーブルを先に取り付けておきます。(作例では、ケーブル類は全て手芸用のゴム紐を使用しています。)
説明書の“3”の工程で、フレーム右側のトランスポンダー取り付け穴をうめるよう指示がありますが、見落としていました。フレームを塗装する前には穴をうめることを忘れないように注意してください。(写真の赤丸部分の穴)
ラジエータは、組み立て順番に従って取り付ければ、問題なく取り付けることができます。
最後にケーブル類の付け忘れがないか確認しておきます。
 
7.リアタイヤ・スイングアームの取り付け
 
リアホイール、ブレーキディスクを指示通りに塗装し、リアタイヤをホイールにはめます。
スイングアームにデカールを貼ったあと、リアタイヤをはめ込みます。
リアフェンダーにカーボンデカールを貼り、接着剤がはみ出さないように注意して、スイングアームに接着します。
8.フロントフォーク、チャンバーの組み立て

組み立て説明図では、フロントフォークのアウターチューブの塗装は艶ありブラックの指示になっていますが、箱の写真では金属色となっているので、下地にフィニシャーズのチタン(現在は絶版?)を塗装し、クリアーブラウンを上に重ねそれらしく塗装します。インナーチューブはゴールドミラーフィニッシュを貼ります。
チャンバー本体には、カーボンフィニッシュ20を、ベルトの部分にはジュラルミンフ ィニッシュを貼ります。
サイレンサーには、カーボンケブラーフィニッシュを貼ります。リベットはデティールアップパーツ(Top Studioなど)を使用しても良いですが、2本のサイレンサーに32個も必要なので、いさぎよくキットのデカールを使用しました。
なお、大二郎号の時もサイレンサーを折っていましたが、今回もやはり折ってしまいました。皆さんは折らないように気をつけてください。
塗装の事なども考えると、チャンバーとサイレンサーは一体でなく分かれていた方が扱いやすいのですが・・・
9.研ぎ出し

カウル類に塗装したクリアーが十分乾燥していれば、研ぎ出しをおこないます。
いつものように、1200番のサンドペーパーで水研ぎします。カウルの形状も複雑ではないので、割と簡単に研ぎ出せると思います。
水研ぎが終われば、ハセガワのセラミックコンパウンドで磨き上げていきます。
ピカピカになれば、カウルの裏側をエナメルのフラットブラックで塗装します。表にはみ出た場合は、エナメルシンナーで拭き取ります。
なお、さらに艶を出して、ピッカピッカにされたい方は、ハセガワのコーティングポリマーで仕上げても良いと思います。
10.車体の組み立て

ハンドルまわりには、細かいパーツの接着や、パイピングなどの作業があります。
組み立て説明書をよく見て、間違わないよう組み立ててください。
タンクとリヤカウルをフレームに取り付ける時、はまりにくい場合は、タンクとカウル の凸が入るフレーム側の穴を少し大きくすれば、はめ易くなります。
後は、組み立て説明書に従い、カウルステー、ステップまわりを組み立てます。
11.完成

出来上がった車体に、フロントカウルとアンダーカウルをパッキパッキと挟み込めば完成ですが、塗装でカウルを取り付ける穴が小さくなっているので、針ヤスリなどで少し削ってから取り付けてください。

さて、312T再開しまっせ!!


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